6月8日だったか、気象庁は関東地方が「梅雨明けしたと思われる」と、歯切れの悪い表現で梅雨明けを宣言した。
何日も続けてシトシトと降っていた昔の梅雨ではなく、最近は時々梅雨の晴れ間があったり、反対にゲリラ豪雨だったりと、専門家も困らせる気象状況が増えている。この先の暑さがどうなるのか、酷暑猛暑も予想されるだけに恐ろしい。
季節はそれでも確実に移り変わっていく。全盛を誇ったアジサイの仲間もすこしずつ鮮やかさをなくして、真夏を思わせるオレンジ色のヤブカンゾウやノウゼンカズラが咲いてきた。今年の梅雨明け宣言も、
やっぱり「思われる」の表現になるのかな?
ひと昔前は、縁側に近所の子供たちも集まって、夏ともなれば西瓜に枝豆、大人はビールの夕涼み。今は耐震構造で窓が小さくなり、外と家の中がつながらなくなってしまった。
3年間続いたコロナ禍の後遺症が尾を引いて、みんな家の中に閉じこもり、朝日を浴びて散歩したり、夜空の星を眺める余裕もなくしてしまっている。
子どもたちにとっての3年間は、もう次のステップに進む時だ。「こどもエコクラブ」 だって、どう再出発につなげていけるのだろうか?
人の寿命は80年から100年に伸びていく時代が来ている。5世代前は明治か江戸時代か? 街の景観をしなやかに支える樹林地の緑が、極端に少ないのは地上150mの展望台から見るとすぐ気づくこと。
残されているのは開発から逃れた斜面林ぐらいで、せいぜい市の面積の5%ぐらいだろうか?
人類ばかりか動物すべて、生きていくためにはエネルギーを補給し続けないといけない。植物の光合成が有機物生産の根源だが、エネルギーの大もとは「おてんとうさま」だ。歴史的に見れば文化を進めてきたのも化石燃料といわれるエネルギーのおかげ。およそ3億5000年前の石炭紀には、樹高40mもの高さに茂った木性シダが大森林を作っていたという。 この景色、見たかったなぁ!
これが泥炭地に埋まって、分解されずに残れば石炭になる。
ロンドンでは、13世紀には排気ガスが原因の大気汚染問題をおこしている。
石油の歴史はこれよりもずっと後で、19世紀半ばにペンシルべニア州でパイプを打ち込んだら、石油が自噴したのが始まりだそうな。これは海洋に生息するシアノバクテリアの遺骸を大量に含むヘドロが熟成したもの。恐竜が全盛だった中生代白亜紀などよりも、はるかに最近のことだった!(シアノバクテリアは、半世紀前には藍藻類などと和訳されていたが、海藻の仲間ではないから念のた
め。)
夏が来た!といえば、その昔は鎮守の森での盆踊りが盛んだった。子どもたちもそれをすごく楽しみにしていた。
浴衣姿での踊りは、若い人たちのめぐり逢いのチャンスでもあったらしい。
小学唱歌かわらべ歌か、“♪ 朝から聞こえる笛太鼓”の歌詞だった。今は朝からそんな音をたてたら、騒音問題で、すぐに苦情が市役所に殺到する!
鎮守の森っていうのは、どんな木が茂っていたんでしょうか? 氏神様みたいな小さな神社かな、お寺は関係あるのかないのか、いまは団地の広場などがその賑わいの場所になっているんでしょうね。
ところで、7月7日(金)午後1時半からは、葛飾八幡宮の境内右側にある全日警ホールで「水と緑の講演会」が開かれます。講師の先生は、東京農業大学名誉教授の進士五十八先生。たしか「花と緑の市民大学」の始まりの頃、グリーンスタジオでも貴重なお話をされたと記憶している。
江戸川上下流の環境行政担当者が対象なのですが、定員に余裕があれば一般市民も参加可能ということです。
今回はどんなお話が聞かれるか、それを持ち帰った参加9自治体の担当者の方々が、そこから先へどうつなげていくのか、大いに期待されるところです。
(ブログ投稿日時 2023-07-20)
初夏に咲くコスモスみたいな形でまっ黄色の景気いい花。評価は人によって、実に様々です!
手っ取り早くいってしまえば、「侵略的外来種で即刻抜き取って処分する」という人と、「だってきれいじゃない!」
という人との認識の差、ということでしょうか?
この仲間、ハルシャギク属には、北米や南米を中心に100種以上あるんだそうです。日本には明治の中頃に観賞用として渡来したんです。『らんまん』でもおなじみの牧野日本植物図鑑にも掲載されていますが、日本の自生種ではないので、フツウの植物図鑑にはまったく扱われていません。

第152回 7月(文月) オオキンケイギク
間もなく夏休み、小学生が宿題提出にと持ち歩いて調べるような場合、「野原の夏の花」などという絵本には載っていないから途方にくれる。
この辺の事情を手短かに説明するって、意外に難しいんですねェ。
圧倒的な繁殖力で、在来種を押しのけて古来からのその地の自生植物を台無しにしてしまうんですから一大事です。
もっとも、かつて砂漠緑化のシンボルとして期待されていたクズだって、本来は秋の七草のひとつの筈だった。それが元気すぎると、ヤブガラシ的に他の植物たちを覆いつくして、今や日本から押し寄せてきた侵略者として、クズは日本から押し駆けてきた有害外来種。アメリカなどではひどく嫌われている!
このオオキンケイギク、どのくらい増えるのか調べてみよう、という気になって株分けしてみたんです。大きな株を裂くようにしたら、何と7株の苗が出来ちゃった! タネで増える1年草のコスモスとの違いです。
イラスト左端の彩色したのが元の株で、その右側に並べたモノクロの株が裂かれてできた新苗? 捨てちゃもったいないから、これも植えてご満悦!となるんでしょうね。もちろん、ゴマ粒ほどの薄っぺらい小さいタネからも増えていく。
こういう認識って、思い込んだら一つの信念みたいに固まっていくもののようです。いま生物多様性も大きな課題です。
だけど、伊豆の河津町では見渡す限りのカワヅザクラの並木。とっくに 10000株は超えていることでしょう。昔からあった野草は全部なくなっちゃった!とうこと。そこで暮らしていた昆虫や野鳥なども、居場所を失ってしまったに違いない。
山全体がブルーのネモフィラで覆われていたりすると、ウワーきれい! だけど、別の季節にはどうなるんだろう、水の流れはどう変わった? こういう傾向、どんどんエスカレートしていくのが恐ろしいですね。走り出したら止まらなくなるんです。
市川市では、平成13年(2001年)に策定した市川市総合計画で、3つの基本計画の一つとして自然との共生を宣言した。その後もいろいろありまして、平成26年(2016年)3月には「生物多様性いちかわ戦略」がまとめられた。各部からの方針をまとめたら、~人と生きものとが自然の中でつながる文化のまち~という長いキャッチフレーズになった。
2020年が短期目標の区切りで、中期、後期(2050年)と目標は続いているはず・・・・・だけどもうみんな忘れてしまっている。
広報いちかわのキャッチフレーズは「いつも新しい流れがある 市川」です。未来は続くどこまでも、ですね。
「水の流れは絶えずして・・・」ですよ。 暑い夏は、もう間もなくやってきます。
(ブログ投稿日時 2023-07-20)
