緑の景観と地球温暖化のことなど

第149回4月(卯月)市川のサクラ*咲き始めグラフ第149回4月(卯月)市川のサクラ*咲き始めグラフ
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ソメイヨシノの開花宣言、昔は入学式の頃だったのに、いつの間にか卒業式の日になった。季節は行ったり来たりしながら移り変わっていく。

でも人間社会では3月が区切りだ。ここで人事異動があったりするから、桜祭りは3月までの担当者がするのか、新年度の役員の仕事か困ってしまう。

今年の真間川堤桜ウイークは、3月18日から4月9日の日曜日となっている。4月上旬には、もう葉桜になってしまうかもしれない。

この頃を担当する立場になったら、なんて解説するんだろう? 「今年の咲いた花は、去年の秋までに準備してきたお蔭なんですよ。 いまはもう新しい葉を広げて、すぐに来年の準備にとりかかるんです」って言えるかな?

街の人は気まぐれ。よく聞かれる文句の数々。「サクラの花がいいのは1週間だけね。毛虫が出てくるし、うっとうしいし、春だけ元気ならいいのに」。

市議会記録で、アタマにきちゃった記事がありました。「市川市なにもない問題。他の市のような評判のいいマスコットキャラクターがない、何とかなりませんか?」(市議会便り2021年5月8日発行248号)。自分で市内あちこち歩き回って、調べて考えて、その先に進めればいいんですよね。

生きもの世界では、毎日のように揺れ動く気温を指標にするのではなく、日照時間で判断しているという。

春の季節は忙しいが、秋だって冬越しのタイミングを間違えればその種の絶滅が絡んでくるのだ。

日が短かくなる冬至よりも一番寒い日は2月だし、反対に夏至は6月なのに夏の盛りは8月だ。日照時間を指標にすれば、2カ月も早く季節の予測し、それに準じた次の行動につなげていくことができる!市川名産のナシも真夏の高温が続くと、ヤケド状態になって、商品価値がなくなるのだそうだ。

3月末に大町の梨街道を歩いた。花が咲くのは晩生の種類が先というから、早く咲くのは新高の花かな? もうすっかり満開の季節になっていた。

それにしても、今年の春は例年よりずっと早かった。カイドウはいつも4月上旬に咲きだしていたのに、今年は3月末だった。こんな身近な所にもじわじわと、地球の温暖化が忍び寄ってきている。

コロナ禍はうまく終結したわけではないけれど、あきらめもあって世の中が動き出した。お祭りも復活してきたが自粛要請で自宅に引きこもりの人も多かったはず。

気がかりなのは、野外へ出て自然に親しんだりする心の余裕をなくしてしまったこと。子どもの数が減ったこともあって、道路や広場で元気に騒ぐ姿がなくなってる。ガキ大将もいない。大人の方もすぐにうるさいと文句を言う。これって大変なことなのに。

津田沼駅近くの銀行の入り口、ひさしが出っ張っているから雨水も無縁な場所。ヒマワリ、パンジー、ツタ、何を植えても干からびて次つぎと枯れてしまう。遂に人工芝に変わった。緑色は保たれているが、もちろん光合成はしてくれない。ゼロカーボンとも、まったく関係ない。

どうもおかしいのは、環境整備という言葉。邪魔者は取り除いてさっぱりしようという考え。それがしばしば樹木がうっとうしいということにつながる風潮。まわりの樹木が何ともカッコ悪く切断されて、見るも哀れな風景が激増している。

どのくらいの大きさにしたらバランスがいい? 新芽はどっちに伸びるんだろう? この木は何月頃に来年の花芽の準備を始めるのかな? などと考えてほしいのにナ。

子どもたちは今学校で、SDGsを習っています。図書館には関連した本がたくさん並んでいる。この地球の温暖化問題については、2月25日に行徳のI&Iホールで地球温暖化についての平田仁子さんの講演会があり、市川市の田中市長や千葉商大の学長、関係する市民グループなど大勢が参加された。

春は雑木林もそれぞれの色どりで新芽が展開していく。樹木の種類によって緑の色も形も全部違う、豊たかな多様性が見られる絶好のチャンスなんです。

市街化が加速する市川だけれど、まだ自然の緑が多少は残されている。生態系の中で植物の緑は「生産者」なんです。動物は自分でCO2 と水を原料にして光合成などできないんだから。

CO2を減らす魔力を持っている樹林地を、もっと大事に守り育てていきましょうよ。いつまでも暢気に構えている時代ではないんです!

「この木なんていう名前?」「デカい木だな、樹齢はどのくらい?」「何種類ぐらい木の名前を覚えたら専門家になるんですか?」 どうもおかしいですねエ。個別にではなく、緑の樹林地を、緑の景観をもっと大事に!

(ブログ投稿日時 2023-04-03)

第149回4月(卯月)市川のサクラ*咲き始めグラフ
市川のサクラ*咲き始めグラフ

古い資料を整理していると、忘れかけたものもたくさん出てきます。このグラフもその一つ。 最近はマスコミでもサクラの開花情報が発表されるから皆さんよ~くご存じ。ソメイヨシノの場合は、九段の靖国神社の標準木が5~6輪咲いた段階で開花宣言することになっています。

サクラの品種はたくさんあるし、市川の場合はどうなんだろ。2007年から調べまわることにして、8年間ほど自転車で走り回ってグラフ化したのがこれです。

このグラフを見て、あなただったら直感的にどんな事思い浮かべます?

第149回4月(卯月)市川のサクラ*咲き始めグラフ

第149回4月(卯月)市川のサクラ*咲き始めグラフ

そそっかしい方はすぐに「地球温暖化の兆候が見られる」、などとおっしゃる!ちょっと待ってください。春の頃は三寒四温、何日かごとに寒い日と暖かい日がせめぎあいながらやって来る。

生きものたちはそんな微妙な環境の中で、的確に自分たちに必要な情報を選び出して、その先の行動へとつなげているんですから。

何日に咲いたと数字で表現するとなると、毎日走り回らないといけませんね。このグラフを作るにあたっては、ざっと1000回ぐらい走り回った結果なんです。時には早朝と夕方の2回も。

たとえば大柏川沿いでは、上流と下流では1日以上の開花のずれがある。 気温の違いなのか樹齢などの違いか?

エドヒガンは市川市内に2株しかなかった。シダレザクラでは、真間山弘法寺の伏姫桜と原木の妙行寺のとでは、枝ぶりも開花の時期も微妙に違う。

動植物園駐車場に並ぶカワヅザクラでは、何番目の株が早く咲いたと思ったら翌年は違っていた、などなど。栽培品種でも数年間継続観察しないと、間違った判断を下してしまう恐れがあるんです。

カワヅザクラのグラフを見ると、年によって1カ月近い開花時期の違いがありますね。いわゆる八重桜、里桜からは茶色っぽい新芽が目立つ、ボタン色の花の関山(カンザン)をグラフにしています。この花あたりが市川周辺で咲く桜の終わりでしょうか。

こうしたグラフから温暖化の推移を確かめるためには、30年50年単位の慎重なデーターが必要になってくることでしょう。

人間世界では3月で担当者が変わることがしばしばあります。議会などに立候補する方々も、そんな気の長いことは票と無関係。その辺が環境問題のむづかしさのようですね。

こどもエコクラブの活動も、1年間やって、成績が上がるわけではないし、それを校長に説明するのが難しいと担当者はいう。もっと気の長い先まで考える視点が望ましいのにです。

(ブログ投稿日時 2023-04-03)