コロナは、収まるどころか大波小波と押しよせてくる。それでも11月は、各種行事が堰を切ったように次々と開催された。なるべく全部をハシゴしようと思っても追いつかない状態だった。ご存じない方もいらっしゃると思うから、順を追ってお伝えしておこう。
10月31日は市川みどり会の行事。市川大野駅から緩やかな坂を下った場所の梨風東緑地の作業状況の報告。始まりは8時40分からだったが、早めに出かけて周辺の緑地と立ち並ぶ住宅地とのつながりを久しぶりに眺めることから始めた。
西向きに続いている斜面林は、緩やかにカーブしているから複雑に電線が張られ、作業する側からは至極面倒な場所になっている。
濱野先生があちこちの状況をチェックしながら、間引く株や、茂り過ぎている枝をどこで切断するかを宇佐美会長と相談し、2台の大型クレーン車のスタッフにその方針を伝えている。
このメンバーは県下有数の実力集団とのことだ。10m以上に伸びるクレーンの先端に取り付けられた籠の動きは、クレーン車の運転台から実にスムーズに指示されて、何回見ても感激してしまう見事なチームプレイである。
太い枝はいくつかに切断されながら、張めぐされた電線のすき間から下に落とされる。それを市川みどり会会員とわんぱくの森の会、里山整備隊などのボランティア・メンバーが、斜面の土砂崩れを防ぐために平行に柵を作り、落ちた枝を引きずり上げて行くいつもの作業。
大峡さんたちが、なれた手つきで次つぎとそれを続ける。
こういう作業を10年以上もやってるグループが幾つもあること、多くの市川市民は全く知らないだろうなと、いつも思う。
11月3日は、3年ぶりの対面開催になった「第47回市川市民まつり」が大洲防災公園で。正面から右奥は各種グループなどのテントが並ぶお祭り広場。以前よりも数を減らしたようで間隔が広くなった。待ちわびた市民の人だかり、行列がものすごい。主催者発表で3万5000人が集まったというけれど、出入口がいくつもあるあの会場で、どうやってカウントしたのだろう。
今回は「いちかわ検定」の初級20問が実施され、その問題は11月5日号の広報いちかわに掲載されているから、チャレンジされた方も多かったことだろう。
例えば県のマスコットキャラクター「チーバ君」のイラストで、市川の位置はどこなど、何となく知ってるようで、かなりいい加減なうろ覚えが多いことを気づかされてしまう。
ナシの問題も出ていた。美濃の国から持ち帰ってナシ栽培を広めたのは、日蓮・川上善六・水木洋子・星野道夫のうちのどれ? この正解は11月19日号(№1700)に発表された。引き続き上級編が来年1月に実施されるらしい。
これが市川の環境について出題するとなると、どんな問題を作るのだろうかと無い知恵を絞ったりしたが難しいんだな。そしてかなりやさしくしても、関心を持つ人の割合は残念ながら、多くはなさそうな気がしてきた。
11月7日、市川市の小学校にクロマツの苗を植え続けている市川クロマツ会が、今回は市川学園に近い北方小学校の運動場のネット裏に2本の苗を持ち込み、5年と6年生の子どもたち20人ほどが参加した。卒業してからも先生へのご挨拶とともに、育って行くクロマツの成長ぶりを楽しみにしてくれるといいなあ、と思う。
そして11月26日には、新木場にある木材・合板博物館のセミナーで明治神宮の森の見学。このキャッチフレーズが気に入った!「地域とつながる、世界とつながる、明治神宮の森」、今回はJRの代々木駅寄りの北参道からのスタートである。
数日前から、濱野先生の調査記録などを幾度となく読み返し、復習した。1970年代からは、目黒の自然教育園へ何百回と通っていたし、降り積もる落ち葉の堆積をどうするかも重要な課題だった。
小雨がぱらつく中で集まったのは30人余りか。解説役は野鳥の会の大ベテランのスタッフたち。何と、ここをフィールドに50年以上も観察記録を積み重ねているというから、驚いてしまう。、
しょっぱなから、あ、メジロが鳴いてる。あそこにアオジのメスがいる、つがいだと、その素早いこと、唖然! 鳥インフレンザの話題も全くの初耳だった。餌付けによって白鳥などの飛来地には、カモ類も多種類集まってくる。だから、こうした場所を車で何カ所もハシゴスルのは避けてほしい。その近くに養鶏場が
あったりしても立ち寄らないでほしいとのことだ。
かなり太い松の枝をみんなが見上げている、少し干からびているがアオダイショウの抜け殻だった。地上から4mの高い場所まで幹を登って脱皮したのだった。
あちこちにビニールを巻いたコナラが目についた。ナラ枯れ対策の説明を書いた看板が数カ所にに立っていた。収穫の多かった3時間であった。しばらくは、復習を兼ねてのお勉強が続きそうだ。
(ブログ投稿日時 2022-12-06)

第145回12月(師走)ミズヒマワリ
古いイラストファイルを整理していたら、20年も前の外来種のイラストが出てきた。あまりに昔のことなので、その前後の事情は定かでない。里見公園の西側、旧坂川の川沿いに茂って白い花を咲かせていた謎の植物。岡崎清孝さんと確かめた時には、この花にアサギマダラが吸蜜していた。石井信義先生が自然博物館へ持っていったが種名が解らないといわれたようだ。
数人の先生方にお伺いしたが誰もが見当がつかないとおっしゃる。そのサンプルを持って、県立中央博物館の大場達之先生に同定を人づてにお願いしたが、いまいちすっきりしないで、とりあえず大場先生は「オニタカサブロウ」としておこうということになった。
その後、豊橋市内の河川に数年間継続成長しているとの論文が、須山知香氏から1995年に発表されていたのがわかった。アメリカ原産の抽水性水草で、アメリカヒヨドリバナ近縁のものだった。
イラストに登場させたのは、そのサンプル。自分が改めて受け取ったのが2001年8月16日、コップの中での成長具合を観察することにしたのだが、何と3日後の19日には早くも発根し始めた。そして、半月後の8月30日には、一人前の発根状態になった。
これらの情報からわかったのだが、熱帯魚の水槽の水草としてかなり前から使われていたらしいのだ。水槽は加温されているのだろう。そこで茂り過ぎたものは、気軽にそこらへんに捨てられる。
恐ろしい繁殖力だけに、外来種問題に精通していない人が居たとしたら、ウシガエルやアメリカザリガニ同様に、大変なことになってしまう。
旧坂川の繁殖場所は、胴長を履いた国交省の複数のメンバーによって、2日がかりで完全の除去されたので、今は市川市内の河川からは完全に姿を消した筈だ。在来種を駆逐するほどのものすごい繁殖力なのだ。こうした情報も記録しておかないと、同じようなことが繰り返される危険を常にはらんでいる。
(ブログ投稿日時 2022-12-06)
