この新しい年、あなたの家では門松などを飾りましたか? 年末にはスーパーなどの店先に、大量のしめ縄、鏡餅のセット、そしてまっすぐ伸びたクロマツが売り出される。
それが新年を迎えたと同時に、店頭からすべて消えてしまった。そっくり廃棄処分されてしまったのだろうか?
しめ縄に使う稲わらは、韓国などから輸入されたものかもしれない。日本の田んぼでは、コンバインと呼ばれる機械が稲刈りと同時に脱穀してワラもそっくり細断してくれるらしいから、日本製の長いワラが
なくて国府台の辻切りにも苦労しているといわれる。
新年になって、数か所で本物の松を玄関に飾っている家、市役所で配布している印刷された松のカードを貼ってある家の比率をカウントしてみてびっくりした。両方含めて20軒に1軒の比率もないのだ。正式な門松は、銀行の前ぐらいしか飾っていない。
この傾向、これから先も続いていくとなると寂しい。
我が家の近くの神社では、お参りに近所の人が行列を作っていたけれど、和服の人はゼロで、ほとんどがジャンパーを着込んでいた。ひところの白いマフラーなどはもう出番が全くない。
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何回か市民グループが熱心に管理している斜面林などを散歩した。イヌシデなどはもうすっかり葉を落としているから、冬の林は明るくて、落ち葉を踏む音が気持ちいい。落ち葉の形を確かめながら、上を見上げると葉を落とした木が当然ながらそこにある。そういう楽しみ方をする人もいなくなったのか、誰にも会わなかった。
高齢化が進んでいる日本で、冬の林の中を走って遊ぶような子どもたちがいなくなっている。出かけた林の中の広場には、伐採したスギなどが椅子として並べられている。切り株の直径が40㎝の年輪を数えてみたら、何と100年分を超えていた。
もっと林に関心を深めてもらいにはどうしたらいい?
私鉄沿線の農地や休閑地が埋め立てらと思ったら、いつの間にか家が建っていたりする。
最近の家はみんな箱型で窓が小さいのは、エアコンの効率を高めるためか。小さな庭先は、ほとんど全部がコンクリートで固められて、駐車場が2台分あったりする。雨水はそのまま下水溝へ直行する仕組みだ。木を植えたりすると、落ち葉を掃除しなくちゃならないから面倒だ!という発想をうまく転換させる方法はないものか。
NHKの子ども電話科学相談の番組で、ある時、動物で一番強いのはどれですか?という質問があった。お父さんはライオンだという。お母さんはゾウだという。僕は恐竜だと思うけれど、と。こういう話題が家族で成り立つこと自体が、今どき貴重なように思われる。
たとえば、林の中を家族ぐるみでゆっくり散歩しながら、時には空を見上げ、林の仕組みや効能を、共通の話題にしたりできたりすれば楽しいのに。そういう人たちが増えてくれば、高齢化傾向が見られる市民グループだって、もっともっと元気になって、若い人たちの参加も増えたりするだろうに!
地球規模の温暖化の課題も、林の中に笑顔があふれ、こんな風景があちこちで見られるようになれば楽しく具体的な活動にひろがって行くことだろう!
(ブログ投稿日時 2020-03-29)
お正月に登場する植物の一つにセンリョウがある。万両、千両、百両などと並べてよく説明されるけれど、センリョウの花を見た人、ほとんどいないのでは?
自然分布では、本州の西南部からインド、マレーシアなど。つまりは暖温帯から亜熱帯に分布し、日陰の湿度が高い環境が好きらしい。房総半島では、鋸山から南が昔からの霜が少ない地域で、そこで栽培されていたと思っていたのに、最近では茨城での栽培が多いという。それも周囲や屋根なども竹を割ったスノコ・竹簀で囲んで作られているそうだ。自生地を見たことはないのだが、どうやら林の中のやや暗く湿度が高いところを好む植物らしい。

センリョウ
花の構造は、イラストの右上に紹介したが、いたって原始的な簡単なつくりで、花弁も萼もなく、おしべが子房の横に突起のようについているだけの裸花。花序全体としては、7月頃に黄緑色の軸になって花が咲く。
古い文献では、貝原益軒の「花譜」(1698)には珊瑚と書いてセンリョウと読ませているという。
漢名でも草珊瑚をあてているそうだ。センリョウ科は、日本ではヒトリシズカやフタリシズカがこの仲間。世界
に3属約40種があるという。
どこかでセンリョウを見かけたら、夏の頃にルーペ持参で調べてみよう!
果肉には発芽抑制物質が含まれているようで、鳥に食べられないとタネから発芽しないといわれる。なわばりを拡大しようという自然の巧妙な仕組みである。
(ブログ投稿日時 2020-01-29)
