国際土壌年って聞いたことあります? エコメッセのことなども

第61回 10月(神無月) ゴーヤ第61回 10月(神無月) ゴーヤ

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8月のあの猛烈な暑さは、もうはるか遠くへ飛んでいってしまった。アサガオも最後の花が咲いて、秋です。クリスマスやお正月の気配も近づいてきて、1年を締めくくる時期にもなってしまった。

異常気象が恒常化して、温度や降水量の揺れ幅が昔と違ってきてひどい。堤防が決壊して、水につかったイネは大丈夫だったのでしょうか、飼育されていたウシやペットも、おぼれたりして大きな被害にあったようです。

100年前、亜熱帯地域原産で寒さには弱いイネを、東北や北海道で栽培できるようにするための苦労は大変なものだった。今は、イネの高温障害が懸念されて、どう地球温暖化に対応するイネを作り出すかが課題になってきているのですから皮肉です。

ところで今年、2015年は、国連が定めた国際土壌年だったことをご存知でしょうか?

世界の人口は、2050年には今よりも3割がた増えて、97億人になると国連は予想しています。(日本では、少子高齢化が進んでいるというのに、人口増加を食い止めるのに苦労している地域もまた多いのです)。

かつては、水や風の害に強い水田が、自然被害を少なくする役割をも担っていました。大雨が降っても、水田が受け皿になってくれた。

でも、日本は食糧の半分以上も外国からの輸入に頼っている。その食糧生産国の多くが、土壌劣化に悩まされています。生活が豊かになれば、一人が食べる食糧もふえる。その一方で、残飯の量も増えていくから不思議。もう耕地を増やす場所はない。森林や草原が少なくなれば、風で表土が飛ばされる。風で巻き上げられた土が、砂嵐を引き起こす。

連作障害という言葉も、死語になりつつあります。昔は、スイカを植えた畑は、10年間はスイカを植えないことになっていた。土の中に栄養が偏ってくる、病害虫の被害が集中するなどの理由です。

人間にとっては都合の悪い病害虫なども、移動しないで、ずっとその場で次の季節を待っていればいいのですから。いきおい、大量の農薬を使うことに。

家庭菜園で圧倒的にたくさん栽培されるのが、ナス科の野菜です。トマト、ナス、ピーマンなど。同じ仲間の植物ということは、同じような育ち方をする、病気なども共通のものが多い傾向が見られるということです。でもやっぱり、毎年それを植えたくなるのですね。

市川北部のハウス栽培では、毎年のようにトマトとキウリが栽培されています。果菜類は、本来は春先に苗を育て、霜の心配がなくなった4月に畑に植えられて8月末までが収穫期だった。

ハウス栽培では、露地物の収穫期をずらして、その前後に出荷することになります。寒い時には、石油を炊いて加温することになります。CO2を出します。ところで、ハウスの中の土は、毎年同じですか? 全部入れ替えるなんて、大変ですよね。

気軽に「地産地消」などは成り立たないようなのです。「旬のものを食べるのが一番いいのよ」などといっている人も、お弁当には、季節を問わずレタスとプチトマトを入れないとカッコがつきません。

花壇に生えてきた雑草や、季節を過ぎた野菜の残骸は、ゴミ袋に入れて、きれいさっぱりしましょうか? クリーンセンターでは焼却処分されます。ここでもやっぱり、CO2が増えますね。

枯れた草などが分解していくのは、土の中に微生物がたくさんいるから。畑に有機物を入れるのは、肥料成分の問題だけではなくて、土に小さな隙間をたくさん作って、新鮮な空気を取り込んだり、水はけをよくするため。ふかふかの土は、半分ぐらいが隙間です。

そこに水をストックするから、緑のダムの役割も。水は地球を駆け巡る。地面の下は見えにくいけれど、時にはそんなことも考えながら、散歩を楽しみたいものです。


ちょっと重い話しになってしまったので、話題を変えましょう。秋は各地で催し物も多い。自然環境関連のイベントなども目白押しです。

9月23日は、幕張で「エコメッセ2015 in ちば」が開催されました。20回目、県内最大級の環境活動見本市です。七夕様のように、年1回ここへ行くと、昔なじみに必ずあえる。「今はどこで何やっているの?」が、とりあえずの挨拶。でも本当は、今まで一度も参加しなかった人が、好奇心いっぱいで見物に来てほしいのです。

森林関係の出店も多い。里山センターでは、木材のサンプルから種名を当てる問題。ネイチャーゲームでは、季節・色・分類科名などからカルタの神経衰弱のように当てるクイズ。以前の解説型の展示だけではなく、子どもを遊ばせながら自然に親しんでもらおうというグループが増えているようです。

大学の授業で、海藻や貝殻を拾ってきて調べ標本を作るという課題紹介もあった。魚やヒヨコなどで、軟骨と固い骨を赤と青に染め分ける骨格の透明標本の展示は、進化成長の過程がよくわかって興味深い。

市町村や学校のグループのご常連参加も増えている中で、市川からの出店が依然としてゼロですねえ。「市川市は、環境先進市だったんじゃなかったの?」などと毎回、いやみを言われてつらい!

9月26日・27日の土日には、13回目を迎える八幡の回遊展。今年は市民会館がなくなって会場が狭くなったのは残念だったが、時間配分に苦労しながら、2日間、あちこちをせっせと回った。グリーンスタジオでは、民話のつどい。「薮知らずの竹は何本あるか?」は初めて聞いた話だった。いつかどこかで活用させていただくつもり。

主催者側は、大変な苦労を背負い込んでいるんです。地元の紹介に、もっと多くの人が参加して、幸せな気分になれるといいのに。(ヤジウマ評論家ではなくて!)

10月早々には、市川の環境フェアが始まりますね。

(ブログ投稿日時 2015-10-14)

第61回 10月(神無月) ゴーヤ
ゴーヤの腑分け!
第61回 10月(神無月) ゴーヤ

第61回 10月(神無月) ゴーヤ

ゴーヤの腑分け!の間、緑のカーテンの主役だったゴーヤも秋風とともに、葉も黄ばんで終わりを告げる。
たくさん成り過ぎて、もう誰も喜んで食べてはくれないという声も聞かれる。
頂いた2個のゴーヤ、28cmと15cm。
机に置いて、1週間経ったら割れてきた。中からタネが覗く。
「腑分け」みたいにして中身を描いたのが、真ん中の図。
インゲンマメ大のタネは、キチンと並んで収納されていたはず。
赤い果肉の部分は、ほんのりと甘かった!

(ブログ投稿日時 2015-10-14)