1本の木から地、アーススケープ、球環境までを扱う幅広の分野が造園である。
ふつう造園人は、そのうちの庭つくりとか、公園づくりとか、自然保護とか、どこかに軸足を置いて活動している。しかし、庭や公園スケールから都市、地球スケールまで、そのすべてを視野に活動し続けてきた造園人がいる。
自然や土地、歴史や文化を読み、「用」と「景」が調和した環境を実現する能力に、確かな社会性を備えた百トータル・マン姓こそ真のランドスケープ・アーキテクトだとの職能論を提唱、自ら「百姓的造園家人生」を歩んでこられたのが進士五十八先生である。